【Teams踏み込み活用術】Microsoft Teams(マイクロソフト・チームズ)を使いこなす達人のワザを紹介! この連載では、企業への導入・活用支援を手がける著者による現場の利用実態に根ざした視点から、Teamsの一歩踏み込んだ活用法を解説します。
会議のサポート用デバイスとしてスマートフォンを使う
活用する機能:
パソコンとスマートフォンで同じ会議に参加する
Teamsのスマートフォンアプリを利用して、どこからでもビデオ会議に参加できます。スマートフォンから直接参加するだけでなく、パソコンで参加しているビデオ会議をスマートフォンに転送することも可能です。急に席から離れなければならないときでも、会議に参加したまま移動できます。
さらに、パソコンとスマートフォンで同じ会議に同時に参加することで、便利に使える機能がいくつかあります。
なお、スマートフォンでビデオ会議に参加するときは、スマートフォンのネットワーク回線を利用します。そのため、通信量に制限がある場合は注意が必要です。Wi-Fi(無線LAN)に接続した状態で利用するのがいいでしょう。
パソコンでビデオ会議に参加しているときにスマートフォンのTeamsアプリを開くと、会議に参加するかの確認メッセージが表示される。❶[参加]をタップ。
会議への参加方法の選択画面が表示された。❷[このデバイスを追加する]をタップすると、パソコンとスマートフォンの両方で同じ会議に参加した状態になる。❸[このデバイスに転送する]をタップすると、パソコンは会議から退出する。
Webカメラとして使う
スマートフォンを会議に追加した後にカメラを有効化すると、その映像を他の参加者に共有できます。スマートフォンをWebカメラの代わりにできるので、カメラが付属していないパソコンから会議に参加したいときにも便利です。スマートフォン用の三脚やライトも多く売られているので、そうした機器と一緒に利用するのもいいでしょう。
スマートフォンは手で持って動かすのも容易です。外出先の現地の様子を参加者と共有したり、手元にある機器のエラー画面やランプなどを映して状況を共有したりできます。パソコンのカメラでは撮影が難しいものでも、スマートフォンなら柔軟に映すことが可能です。
Teamsアプリでカメラを❶オンにすると、Webカメラの代わりに利用できる。
会議用マイクスピーカーの代わりにする
普段からスマートフォンで、ハンズフリーで通話をしている人もいるかもしれません。これと同様に、Teamsアプリをハンズフリーの会議用マイクスピーカーの代わりに利用することもできます。
同じ場所に複数人が集まって会議に参加するときに、テーブルの中央に置いて使うと便利です。ハウリングを防ぐため、パソコンはスピーカーとマイクをミュートにしておき、スマートフォンのマイクとスピーカーを有効にしましょう。
また、スマートフォンを耳に当てて利用すれば、パソコンで画面を見つつ音声はスマートフォンを使い、電話をするように会議に参加できます。
パソコンで共有した画面を確認する
画面を共有しているときに、他の参加者にちゃんと画面が見えているのか、意図通りの画面が見えているのか心配になったことがあるかもしれません。筆者も、会議で「共有した画面が見えていますか?」と確認している場面をよく見かけます。
スマートフォンでも会議に参加している場合、自身がパソコンで共有した画面をスマートフォンで確認可能です。これによって、他の参加者に見えている画面が自分の手元で分かるので、自信を持ってプレゼンや発表を行えるようになります。
パソコンで画面を共有している状態でTeamsアプリを見ると、他の参加者と同じ、画面を共有されたユーザーの視点で会議が表示される。
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この連載記事は、インプレスの書籍『Microsoft Teams踏み込み活用術 達人が教える現場の実践ワザ(できるビジネス)』の内容に基づいています。紹介している情報は、書籍発行時点(2021年7月)のものです。