2021年で地球にもっとも近い満月が皆既月食に
月が地球の影に完全に覆われる天文現象である「皆既月食」。2021年、日本では5月と11月に皆既月食を観測することができます。
そのうち、5月26日(水)に起こる皆既月食は、2021年で地球にもっとも近い満月でもあります。地球に近い=大きく見える満月のことを「スーパームーン」と呼んだりしますが、皆既月食とスーパームーンが同時に起こる、貴重な天文ショーとなりそうです。>
5月26日の皆既月食+スーパームーンは日本全国で見られ、月食の始まりから最大、終わりまでの時間は以下のとおり。月が現れる方角は南東となります。
月食の様子 | 時刻 |
---|---|
部分食の始まり | 18:45 |
皆既食の始まり | 20:09 |
最大食 | 20:19 |
皆既食の終わり | 20:28 |
部分食の終わり | 21:53 |
こうした月食の様子を再現できるスマホアプリに、天体望遠鏡のメーカーとして有名なVixen(ビクセン)が提供する「Moon Book」があります。iPhoneやAndroidスマホの画面で見るだけでも楽しいですし、当日の準備として時間や方角を確認するのにもピッタリです。見逃したくない人は、ぜひインストールしておくことをおすすめします。
以下の操作手順ではiPhoneを例に、Moon Bookで2021年5月26日の月食を再現する方法を紹介します。
アプリのダウンロード
Moon Book
iPhone(App Store)
Android(Google Play)
2021年5月26日の月食をスマホアプリで再現する
1位置情報の利用を許可する
Moon Bookを起動します。初めて起動したときは、位置情報の使用についての確認画面が表示されます。現在地での時間や方角が表示されるよう、[Appの使用中は許可]をタップしましょう。
2月食の情報の一覧を表示する
Moon Bookには、日本で観測できる月食の情報があらかじめ登録されています。画面左下のアイコンをタップして一覧を表示します。
32021年5月26日の月食を選択する
[2021/05/26 皆既月食]をタップします。
4月食の様子を確認する
5月26日の夜空に、月食が起きている間の月の軌跡が表示されました。ここではピンチアウトして、月の軌跡を拡大表示しています。画面下部にあるスライダーをドラッグすると、月食の様子が再現されていきます。
右側に少しドラッグし、5月26日の19時過ぎの様子を再現したところです。南東の夜空に月が現れ、部分食が始まっていることが分かります。
さらに右側にドラッグし、20時19分にあわせました。皆既月食が最大になった様子を再現できました。
さらに右側にドラッグして21時半ごろにすると、部分食が終わろうとする様子を再現できます。
以上、Moon Bookの使い方を解説しました。
今回の月食では、部分食が始まった時点では月が地平線の下、もしくは夜空の低い位置にあることに注意してください(観測する場所によって異なります)。西日本ではすでに梅雨入りしているため、当日の天気も気がかりですが、晴れることを祈って天文ショーを楽しみましょう!