古いパソコンを再利用できる

Chromebook(クロームブック)とは、Googleの提供する「Chrome OS」(クローム・オーエス)を搭載したパソコンのことです。起動の速さや、2万円台から手に入る手頃さで、注目を集めています。

このChrome OSは、「CloudReady」(クラウドレディ)をUSBメモリにインストールすることで、手持ちのパソコンで体験可能です。そのままパソコン本体にインストールすれば、USBメモリなしでChromebookのように使うこともできます。

CloudReadyは、2020年12月にGoogleが買収した米Neverwareの提供するOSです。Chromebookに搭載されるChrome OSと同じく、オープンソースの「Chromium OS」をベースに開発されています。将来的にChrome OSとCloudReadyは統合すると公表されています。

ここでは、USBメモリに用意したCloudReadyを使って、古いパソコンのストレージにCloudReadyをインストールし、マルチメディアパソコンとして再活用する方法を解説します。

CloudReadyのシステム要件は低めです。推奨要件は以下のようになっており、2007年以降に発売されたパソコンの多くはクリアしているといえます。

  • 64bitのCPU
  • 2GB以上のメモリ
  • 16GB以上のストレージ(HDD)空き容量

仕事用としてはスペック不足のパソコンでも、比較的快適に動作することが期待できます。なお、以下のリンクから、公式に動作が保証されているモデルを確認可能です。

CloudReady Certified Models List

これから行うのは、新規にOSをインストールする作業です。実行すると、WindowsやMacを含めパソコンのデータはすべて消去されることに注意してください。

繰り返しますが、この手順を実行するとデータは完全に削除されるので、日常的に使用しているパソコンでは行わないでください。使用していない古いパソコンであっても、バックアップは万全にすることをおすすめします。ドライブが簡単に換装できるパソコンであれば、HDDやSSDを新しく購入してから作業してもいいでしょう。

パソコンにChrome OSをインストールする方法。古いパソコンをChromebookのように活用できる!

新規のHDDやSSDに換装してから作業するのがおすすめです。

Chrome OSをパソコン本体にインストールする

以下の記事を参考に、WindowsパソコンにセットしたUSBメモリからCloudReadyを起動したところから、手順を開始します。

1CloudReadyをパソコンにインストールする

パソコンにChrome OSをインストールする方法。古いパソコンをChromebookのように活用できる!

画面右下の時計が表示されている部分をクリックすると、メニューが表示されます。[Install OS]をクリックします。

2注意文を確認する

パソコンにChrome OSをインストールする方法。古いパソコンをChromebookのように活用できる!

パソコンのハードディスクが上書きされる」という内容の注意文が表示されました。この時点ではインストールが開始されていないので、中止する場合は画面右上の[×]をクリックしてキャンセル可能です。問題なければ[INSTALL CLOUDREADY]をクリックします。

パソコンにChrome OSをインストールする方法。古いパソコンをChromebookのように活用できる!

「これが最後の注意で、インストールするとハードディスクが上書きされる。インストールが開始したらキャンセルできない」という内容の注意文が再度表示されます。インストールを中止する場合は、画面右上の[×]をクリックすればキャンセル可能です。問題なければ[ERASE HARD DRIVE&INSTALL CLOUDREADY]をクリックします。

パソコンの性能によりますが、20分程度でインストールは完了し、自動的にパソコンの電源が落ちます。パソコンの電源が入っていない状態になったら、次のステップに進んでください。

USBメモリを取り外してパソコンを起動する

CloudReadyのインストールが無事に完了すれば、パソコンの電源が落ちているはずです。接続済みのUSBメモリを取り外してからパソコンの電源を入れてください。

パソコンにChrome OSをインストールする方法。古いパソコンをChromebookのように活用できる!

ハードドライブにインストールされたCloudReadyが起動し、CloudReadyのロゴが表示されます。

この後、初期設定の画面が表示されます。言語、ネットワークの設定をして、自分のGoogleアカウントでログインします。USBメモリ上でCloudReadyを起動したときの初期設定と手順は同じです。先ほどの関連記事を参照してください。

パソコンにChrome OSをインストールする方法。古いパソコンをChromebookのように活用できる!

言語、ネットワークの設定をして、自分のGoogleアカウントでログインしてください。

CloudReadyがハードドライブから起動できているかは、画面右下から表示できるメニューで確認できます。見てみると、[Install OS]の項目がなくなっているのが分かります。

パソコンにChrome OSをインストールする方法。古いパソコンをChromebookのように活用できる!

ハードドライブから起動できていれば[Install OS]の項目がなくなります。

設定画面は1つにまとまっている

CloudReadyの設定を簡単に確認しておきましょう。画面右下からメニューを表示して歯車のアイコンをクリックすると設定画面が表示されます。特にタイムゾーンが間違っていると正しい時間が表示されません。必要に応じて調整しましょう。

パソコンにChrome OSをインストールする方法。古いパソコンをChromebookのように活用できる!

時計部分をクリックしてメニューを表示し、歯車のアイコンをクリックします。

パソコンにChrome OSをインストールする方法。古いパソコンをChromebookのように活用できる!

[設定]が表示されました。[詳細設定]をクリックすると、日時や言語などの設定項目を表示できます。

CloudReadyは自動的にアップデートされます。再起動が必要な場合は[About CloudReady]に表示されるので、定期的に確認しましょう。

パソコンにChrome OSをインストールする方法。古いパソコンをChromebookのように活用できる!

[About CloudReady]をクリックして表示します。CloudReadyがアップデートされているときは、[再起動]をクリックしてください。

ファイルの保存場所を表示する

CloudReadyでは、基本的にファイルの保存先はGoogleドライブです。Windowsの「エクスプローラー」にあたる[ファイル]アプリで保存ファイルを確認できます。

画面下部の黒い部分を「シェルフ」と呼びます。これはWindowsの「タスクバー」に相当します。いちばん左にある○のアイコンが「ランチャー」です。クリックするとインストール済みのアプリが表示されます。

1アプリの一覧を表示する

パソコンにChrome OSをインストールする方法。古いパソコンをChromebookのように活用できる!

画面左下の「ランチャー」をクリックし、上向きの矢印のアイコンをクリックします。なお、[ファイル]アプリを起動するだけなら、検索窓の下に表示されている[ファイル]をクリックしても構いません。

2アプリを起動する

パソコンにChrome OSをインストールする方法。古いパソコンをChromebookのように活用できる!

アプリの一覧が表示されました。[ファイル]をクリックします。

3[ファイル]アプリが起動した

パソコンにChrome OSをインストールする方法。古いパソコンをChromebookのように活用できる!

[ファイル]アプリが起動しました。[Googleドライブ]→[マイドライブ]をクリックします。[Googleドライブ]以下のフォルダが、自分のGoogleドライブと同期します。

パソコンにChrome OSをインストールする方法。古いパソコンをChromebookのように活用できる!

[マイファイル]に保存したファイルは、パソコン上にのみ保存されます。

[Googleドライブ]の内容が自分のGoogleドライブと同期する一方、[マイファイル]のファイルはパソコン上にのみ保存されます。Windowsのローカルフォルダーに保存するイメージです。例えば、Chromeでダウンロードしたファイルや、[Ctrl]+[F5]キーで撮影したスクリーンショットなどが[マイファイル]内の[ダウンロード]に保存されます。

よく使うアプリはシェルフに固定しておくと便利です。シェルフに表示されたアプリアイコンを右クリックして[固定]を選択します。

パソコンにChrome OSをインストールする方法。古いパソコンをChromebookのように活用できる!

アプリアイコンを右クリックして[固定]を選択すると、アイコンがシェルフに固定されます。

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