インストール用バイナリファイルの生成

 開発したアプリケーションを実機に転送するには、コンパイルされたインストール用のファイルを作成し、これをデスクトップマネージャを使って実機へと転送します。なお、前回紹介したRSSリーダーは、電子署名が必要なため、このまま転送しても、実機では起動することができません。そこで、レッスン5〜8で作成したサンプルプログラムを転送してみることにします。まずは、インストール用のファイルを作成します。


手順1:Eclipseを起動して「Hello World」プロジェクトを開きます。

手順2:[BlackBerry]メニューから[Build Configuration]を選択し、サブメニューから[Edit]を選択します。

手順3:[Edit Build Configurations]で、左側の[Select]から[Release]を選択し、右側の[HelloWorld]の前にあるチェックボックスをオンにします。その後、[OK]ボタンをクリックしてダイアログボックスを閉じます。

手順4:再度、[BlackBerry]メニューから[Release]を選択します。

手順5:[コンソール]タブをクリックしてコンソールを表示させ、[プロジェクト]メニューから[Bulid Active BlackBerry Configuration]を選択します。

手順6:コンソールに以下のような出力が表示されます。エラーの表示がないことを確認します。

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Executing rapc for the project HelloWorld at Fri Dec 25 13:40:05 JST 2009.
(2行目)
F:\eclipse\plugins\net.rim.eide.componentpack4.6.0_4.6.0.19\components\bin\launcher.exe F:\eclipse\plugins\ ......
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rapc executed for the project HelloWorld

手順7:パッケージエクスプローラーで[HelloWorld]プロジェクトを右クリックして[Generate ALX file]を選択します。これでalxファイルが作成されます。

手順8:HelloWorldプロジェクトのフォルダをエクスプローラーで開きます。「HelloWorld.alx」と「HelloWorld.cod」ファイルが最近の日時で生成されていることを確認します。この2つのファイルが実機へのインストールに必要なファイルです。このフォルダを次のレッスンで参照するので、場所を確認しておきます。

。「HelloWorld.alx」と「HelloWorld.cod」ファイルの場所がわからないときには、[プロジェクト]メニューで[プロパティ]を開き、[General]タブでフォルダのパスを確認することができます。