静音・低消費電力、衝撃への強さ、高速な読み込みなどがSSDの魅力です

 ハードディスク(HDD)の代わりとして、一部のネットブックではソリッドステートディスク(SSD)が搭載されています。

 SSDは「フラッシュメモリ」という材料を使っており、これは、デジタルカメラなどで使うメモリカードと同じです。

 SSDはHDDに変わる記憶装置として注目を集めており、HDDよりも動作音が静か、消費電力が少ない、衝撃に強い、読み込みが高速(書き込みは一般的にHDDの方が速いです)、といった特徴があります。これによって、ネットブックのバッテリ駆動時間を延ばすことができ、持ち歩きの際に落としたりしてしまっても故障してしまう可能性が低く、起動が高速で、また発熱量も少なくなる、というメリットがあるとされます。

 一方で、価格が高価なため、大容量のものが搭載できないのが弱点です。また、10万回程度の書き換えを行うと寿命がきてしまう(使えなくなってしまう)といわれています。

 16GBのSSDを搭載している場合、文書の編集などがメインの用途であれば少ないと感じる可能性は低いのですが、写真や音楽ファイルを大量に保存するには足りません。HDD搭載機ならその10倍の160GBを搭載した機種が主流で、これだけあれば多くの方にとって充分でしょう。

 SSD搭載機とHDD搭載機にはさまざまな違いがありますが、最も大きなのは容量の違いです。新しいものに興味があり、大量のファイルを保存するつもりがないのであればSSD搭載機、そうでなければHDD搭載機を選ぶのが良いでしょう。

(この記事は2009年1月26日現在の情報に基づいて作成しています)

実際に使える容量14.9GBのうち3.2GBをWindows等が使用しており、購入時の空き容量は11.7GB

[ヒント]SSDは今後も急速に進化する

SSDは現在、急速な高機能化、大容量化、低価格化が進んでいます。ノートPC用の64GBのSSDは、1年前には10万円以上していましたが、現在では2-3万円前後。たいへんな下落率です。すでに64GBのSSDを搭載した機種も発表されており(東芝「NB100/HF」)、16GB程度のSSDの製品は、あっという間に時代遅れとなってしまう可能性が高いです。