「スマートフォン」と「GALAXY S III」とは?

今、世界中で注目を集め、急速に普及が進むスマートフォンは、これまでの携帯電話と違い、オープンなプラットフォームの採用により、ユーザーが自由にカスタマイズしたり、インターネットの各サービスとの連携に優れるなどの特徴を持っています。このスマートフォンにおいて、世界中で圧倒的に高い評価を得ているのがサムスンの「GALAXY」シリーズです。本書で解説する「GALAXY S III SC-06D」は、2012年5月に世界へ向けて発表された最新モデルをベースに、日本のユーザーが求める「ワンセグ」や「おサイフケータイ」などの機能を搭載したハイスペックなスマートフォンです。

GALAXY S IIIを使えば、通話やメールだけではなく、Office文書やエンターテインメント機能、  おサイフケータイも快適に利用できる

携帯電話との違いは?

GALAXY S IIIはiモード携帯電話をはじめとした今までの携帯電話と違い、オープンなプラットフォームを採用しています。そのため、ユーザーが自由にアプリを追加したり、カスタマイズすることができます。インターネットで提供される各サービスとも連携しやすく、世界で展開される最新のサービスもいち早く利用できます。NTTドコモが提供してきたiモードには対応していませんが、iモードのメールアドレスは使うことができますし、iモードと同様のコンテンツが提供される「dメニュー」や「dマーケット」が利用できるほか、「iチャネル」や「iコンシェル」などのサービスも利用できます。

壁紙やホーム画面の変更、アプリの 追加など、自由にカスタマイズできる

GALAXY S IIIでできること

0.NTTドコモの次世代通信サービス「Xi」に対応

NTTドコモが提供する次世代通信サービス「Xi(クロッシィ)」に対応しているため、高速、大容量、低遅延のデータ通信が利用できます。Xi向けに提供される割安な料金プランを契約できます。

0.メールやインターネットなどの必要な機能が揃っている

GALAXY S IIIにはAndroidスマートフォンで標準的に使われる「Gmail」をはじめ、iモードのメールアドレスが使える「spモードメール」、「ブラウザ」など、インターネットに必要なアプリケーションが揃っています。また、日本の携帯電話で必須とされてきた「ワンセグ」や「おサイフケータイ」にも対応し、「カメラ」や「Wi-Fi」など、便利に活用するためハードウェアも充実しています。

0.自分の好きなアプリを追加できる

GALAXY S IIIにはあらかじめ多くのアプリがインストールされていますが、自分で使いたい機能やサービスがあるときは、自由にアプリを追加できます。アプリはAndroid標準の「Google Play」、NTTドコモの「dマーケット」からダウンロードできるほか、サムスンが提供する「Samsung Apps」も利用できます。

0.カメラやハイビジョンムービーが楽しめる

GALAXY S IIIは背面に約800万画素のCMOSカメラを搭載し、美しい静止画やフルHDサイズのハイビジョンムービーを撮影できます。ディスプレイ側には約190万画素の内側カメラを搭載し、きれいに自分撮りができます。撮影した写真やムービーは、高精細かつ色鮮やかな約4.8インチのHD SUPER AMOLEDディスプレイで楽しめます。

GALAXY S IIIなら、外出先でもカメラや地図などのアプリを活用できる    

[ヒント]Androidってなに?

「Android(アンドロイド)」は、Googleを中心とした業界団体の「OHA(Open Handset Alliance)」によって、開発や普及が進められているプラットフォームです。世界でもっとも多くのスマートフォンに搭載されるプラットフォームとなり、業界標準となりつつあります。GALAXY S IIIには、サムスンがGoogleとともに中心的な役割を担って開発された「Android4.0」が採用されています。Googleの最新サービスが利用できるだけではなく、従来よりも使いやすく快適な操作性を実現しています。

[ヒント]Xi(クロッシィ)ってなに?

NTTドコモが提供する「Xi(クロッシィ)」は、従来のFOMAで採用されているW-CDMA/HSDPAに続く、次世代の通信技術「LTE」を採用した通信サービスです。Xi のエリアでは、一部の屋内で受信時最大75Mbps、屋外で最大37.5Mbpsの高速通信が可能です。GALAXY S IIIは従来のFOMAハイスピードにも対応しているので、Xiのエリア外では、受信時最大14Mbpsの高速通信が利用できます。

[ヒント]GALAXY S II LTEからどう進化したの?

GALAXY S IIIはNTTドコモが2011年12月に発売したXi対応スマートフォン「GALAXY S II LTE SC-03D」の後継モデルですが、スマートフォンの頭脳にあたるCPUをはじめ、メモリ容量、バッテリー容量などのスペックが大幅に向上したほか、ディスプレイはより高解像度のHD表示が可能になりました。プラットフォームはAndroid 4.0が採用され、一定時間の操作がなく、画面がオフになる時間になっても内側カメラでユーザーの視線を感知してオフにしないでおく機能「スマートステイ」をはじめ、不在着信などをバイブで知らせてくれる機能「スマートアラート」など、独自の新機能も数多く搭載されています。

[ヒント]GALAXY S IIIでできないことは?

GALAXY S IIIはiモード携帯電話と同じように、通話やメール、インターネットなどを利用できますが、いくつか利用できないサービスがあります。たとえば、メールはspモードを契約することで、iモードと同じメールアドレスを利用できますが、iモードの公式メニューのコンテンツ、iモード携帯電話向けのiアプリ、ソーシャルゲームなどは利用できません。NTTドコモが提供する「dメニュー」ではiモードと同様のコンテンツが提供されています。また、GALAXY S IIIは赤外線通信に対応していないため、iモード携帯電話などと赤外線通信でデータを送受信することはできません。