スマートフォン「Optimus bright」とは?

国内外で急速に注目を集め、普及が進み始めているスマートフォン。オープンなプラットフォームの採用により、ユーザーが自由にアプリなどでカスタマイズでき、インターネットで提供されるさまざまなサービスと連携しやすいなどの特徴を持っています。本書で解説するLGエレクトロニクス製のスマートフォン「Optimus bright L-07C」は、同社が2011年1月にグローバル向けに発表した主力モデル「Optimus Black」をベースにしており、視認性に優れた世界最高輝度のIPS液晶ディスプレイを搭載し、スタイリッシュなフルフラットデザインに仕上げられた注目のモデルです。

Optimus brightは通話、メール、インターネットに加え、音楽や動画を楽しんだり、ビジネスにも活用できる

iモード携帯電話となにが違う?

Optimus brightはiモード携帯電話をはじめとした通常の携帯電話とは異なり、オープンなプラットフォームを採用しています。そのため、ユーザーがアプリを追加したり、自由にカスタマイズしたりできるうえ、インターネットで提供される各サービスとも連携しやすく、世界で展開される最新のサービスをいち早く利用できます。その半面、NTTドコモが提供してきたiモードなどの通常の携帯電話向けサービスは利用できませんが、iモードのメールアドレスを使うことはできますし、iチャネルなどの一部のサービスも利用できます。

ホーム画面の変更やアプリの追加など、自由にカスタマイズできる

Opitmus brightでできること

0.メールやインターネットなどの必要な機能が揃っている

Optimus brightには、Android採用端末で標準的に使われる「Gmail」をはじめ、iモードのメールアドレスが使える「sp モードメール」、プロバイダーのメール、ブラウザなど、インターネットに必要なアプリが揃っています。カメラやWi-Fi、microSDカードスロットなど、便利に活用するためのハードウェアも充実しています。

0.自分の好きなアプリを追加できる

Optimus brightにはあらかじめ数多くのアプリがプリインストールされていますが、自分で使いたい機能やサービスがあるときは、自由にアプリを追加できます。アプリはAndroidの「マーケット」、NTTドコモの「ドコモマーケット」からダウンロードできるほか、LGエレクトロニクスが運営するメーカーサイト「LG World」も利用できます。

0.パソコンなどのほかの機器と連携できる

Optimus brightはWi-FiやBluetoothを搭載しており、自宅や会社のWi-Fiからインターネットに接続したり、公衆無線LANサービスを利用することもできます。Optimus brightをWi-Fiルーターのように使う「ポータブルWi-Fiアクセスポイント」にも対応します。Bluetoothはワイヤレスで音楽を再生したり、ハンズフリーで通話をするときに便利ですが、パソコンと接続し、「LG On-Screen Phone」という機能を使うことで、パソコンからOptimus brightをリモートコントロールできます。Optimus brightがカバンやポケットの中にあるときも最大限に活用できます。

Opitmus brightでできないこと

Optimus brightはiモード携帯電話と同じように、通話やメール、インターネットなどを利用できますが、いくつか利用できないサービスがあります。たとえば、メールはspモードを契約することで、iモードと同じメールアドレスを利用できますが、iモードの公式メニューのコンテンツは利用できません。i モード携帯電話向けに提供されているiアプリやソーシャルゲームなども利用できません。また、iモード携帯電話はほとんどの機種が緊急地震速報を利用できるエリアメールに対応していますが、Optimus brightを含め、現在、販売されているNTTドコモのスマートフォンはエリアメールに対応していないため、緊急地震速報を受信できません。ただし、2011年夏以降をめどに、本体のバージョンアップにより、順次、対応が開始される予定です。

Optimus brightでは、iモードのサービスや、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信の機能を利用できない

[ヒント]「Android」ってなに?

Android(アンドロイド)は、業界団体の「OHA(Open HandsetAlliance)」によって開発や普及が進められているOSとプラットフォームです。OHAにはGoogleをはじめ、NTTドコモやLGエレクトロニクスなど、世界中の通信事業者と携帯電話メーカーが参加しています。Androidは今や世界で最も多くのスマートフォンに搭載されるプラットフォームとなり、業界標準となりつつあります。Optimus brightにはスマートフォン向けの最新版となる「Android2.3」が採用され、最新機能やサービスを利用できるだけでなく、快適な操作性を実現しています。

[ヒント]3色のリアカバーで着せ替えができる

Optimus brightはBLACKとWHITEという2つのカラーバリエーションが用意されていますが、それぞれのカラーには3種類ずつリアカバーが同梱されており、いつでも自由に交換できます。リアカバーに傷が付いたときのスペアとしても使えますし、その日の気分によって、ほかのカラーのリアカバーを装着するといった使い方もできます。市販品の外付けタイプのシリコンカバーなどとは異なり、スリムなボディが厚くなることもなく、美しいデザインを損なわずに使うことができます。