このワザで解決!

 「Bluetooth」とは、マウスやキーボード、携帯電話、音楽プレーヤー、ヘッドフォン、スピーカーなどで利用できる無線通信ネットワークの規格です。多くのミニノートPCがBluetoothを標準で搭載しており、2009年5月現在では「Bluetooth 2.1+EDR」という規格を中心に製品化が進んでいます。通信速度は最大3Mbpsと無線LANよりは遅く、通信可能な距離も通常10m程度と限られています。

 もともとは携帯電話とヘッドセットをワイヤレス化するような用途を想定して策定された規格のため、消費電力が小さいのが特長です。セキュリティにも十分配慮されています。

 ミニノートPCにおいては、例えばマウスを使いたい場合の利便性がアップします。マウスのUSBケーブルに煩わしさを感じたり、USBポートをふさぐことによってほかの周辺機器のためのポートが足りなくなったりといった不便さを解消できます。また、本体とは別のキーボードを使いたい場合や、ミニノートPCの内蔵スピーカーよりも音質のよいスピーカーで音楽を楽しみたい場合などでも、ワイヤレスの快適な環境を実現できるでしょう。

 ほかにも、携帯電話やスマートフォンのデータをPC と交換(同期)するときにも、Bluetoothが役立ちます。Windows Mobile搭載のスマートフォンであれば、「ActiveSync」と呼ばれるソフトを利用してPCとスマートフォンのメールや予定表、写真データの同期をワイヤレスで行うことが可能です。

 ただし、Bluetooth機器には電池やバッテリーが必要になります。省電力化が進んでいるとはいえ、電池残量を気にしたり、交換・充電したりする手間が発生することは、覚えておきたいポイントです。

0.代表的なBluetooth対応周辺機器

[ヒント]Bluetooth非搭載の機種でBluetoothを使いたいときは

Bluetooth非搭載のミニノートPCでは、市販のBluetoothアダプターを利用してBluetooth対応周辺機器と接続します。各社からさまざまなBluetoothアダプターが登場しており、USBポートに接続するものが主流です。最近の製品はいずれも小型でほとんど出っ張りがないため、USBポートに差しっぱなしでも邪魔にならないものが増えています。また、Bluetooth対応周辺機器には、Bluetoothアダプターが付属している場合もあります。購入前に確認しておきましょう。