パソコンで使う多くの機能をサービスとして提供

 シンプルなトップページのイメージが強いGoogleですが、提供しているサービスはかなり多く、主要なものだけを数えても30以上あります。これらがすべて、Googleが世界中に所有する「雲」のようなサーバー群から提供されています。

 下図は、パソコンの代表的なソフトウェア「Microsoft Office Standard」とGoogleが提供しているサービス群を簡単に比較したものです。私たちがパソコンで日常的に使っている機能は、細かな違いはありますが、Googleのサービスでも一通りカバーできることがわかります。

●Microsoft Office StandardとGoogleのサービスの比較

携帯電話などへの対応も充実

 Googleのサービスでは、クラウドコンピューティングの特徴である「さまざまなデバイスからアクセスできる」という点も体験できます。自宅のパソコンで入力した予定表を携帯電話から確認できるなど、同じ情報をさまざまなデバイスから利用できるので、クラウドを利用するメリットが存分に味わえるでしょう。

 さらに、多くのサービスは各デバイス向けに最適化されたインターフェースを備えています。マルチデバイス対応の充実度は、他社と比較してGoogleに大きくアドバンテージがある分野です。

[ヒント]最新のブラウザーを使うのがおすすめ

Googleの各サービス、また次章以降で紹介するサービスを利用するために、OSは比較的最近のもの、ブラウザーは最新のものを利用するのがおすすめです。Windowsの場合はWindows XP/Vistaと、Internet Explorer 7またはFirefox 3。Mac OSの場合はMac OS X Tiger(10.4) 〜 Leopard(10.5)、Safari 3またはFirefox 3なら、すべてのサービスを利用できます。「Firefox」とはMozilla Foundationが提供しているオープンソースのブラウザーで、WindowsとMac OS X、Linuxに対応しており、いずれも無料で利用できます。これらのほか、Googleでは「Google Chrome」というブラウザーを独自に提供しています(2009年1月現在ではWindows版のみ)。

▼Mozilla Firefox
http://mozilla.jp/firefox/