じっくりEMONSTERレビュー(3)「EMONSTER本体」編
(第1回「スマートフォンってどうよ?」編、第2回「イー・モバイル」編の続きです)
EMONSTER(S11TH)は、台湾のモバイル機器メーカー「HTC」が製造し、「HTC Kaiser(TyTN II)」という名前で世界中で発売されているマシンと同型です。世界で売れている実績で、イー・モバイルでも採用されたわけです。
■片手で操作可能。指先でのタッチ操作にも対応

EMONSTERの大きさは、おおむね女性でも片手にすっぽりと収まるサイズです。190gという重さは一般的な携帯電話よりも重く、手に持つとちょっと重量感がありまが、ポケットに入れるなどしていれば、持ち運び時にさほど気になる重さではありません。小型のデジタルカメラに近い感覚です。

縦に持ったときの本体左上に画面のスクロールにも使えるボタンがあって、さらにその上下にもボタンがあります。カバー部についたボタンと合わせてこれらのボタンにはユーザーが自由に機能(起動するアプリケーションなど)を割り当てることができるので、メールを読む、Webを閲覧する、モバイルGoogleマップを起動するなど、基本的な操作は片手で行うことが可能です。
画面操作用にスタイラスペンが付属しており、また、指先のタッチによる操作にも対応していて、メニューのタップやスクロールなどができます。とはいえ画面が小さいので、指先での細かい操作は難しいです。タッチペンを取り出す場面が多いでしょう。
ソフトウェアキーボード(入力パネル)も持っているので、片手で持ってペンで文字入力をすることも可能です。長文を打つのは大変ですが、URLの入力程度であれば、それほど辛いことはないでしょう。
■チルトアップするディスプレイと、打ちやすいキーボード

マシンを横位置にした場合は、両手でEMONSTERを持って両親指でキーを打つことになります。写真のようにキーは小さくびっしりと並んでいますが、それぞれのキートップに丸みがあって目的のキーを触りやすくなっているので、指の太い男性でも、ミスタイプはそれほど起きないでしょう。
とはいえ、キーボードが小さすぎるので5本指でタッチタイピングのようなことはできません(指が収まらないので)。パソコンのキーボードほど高速にタイピングすることは無理です。
なお、横位置のときにはディスプレイ部分がチルトアップ(持ち上がって傾斜が付く)し、画面が見やすくなります。
■Webの閲覧には辛い画面サイズ
EMONSTERの弱点は、ディスプレイの狭さです。320×240ピクセルの画面ではWebの閲覧が非常に辛いです。これは「NetFront Browser」のような狭い画面への配慮が行き届いたブラウザを使うことでいくらか改善できますが、特に画像が多用されたサイトを見るときには、やはり辛いものがあります。
とはいえ、メールの読み書きなどWeb以外の用途では、それほど致命的な不便さを感じることもないでしょう。画面が小さいのは「片手で操作できる端末」にするための割り切りと考えても良いと思います。
■ノートパソコンのモデム+スマートフォンとして
EMONSTERは、ノートパソコンと組み合わせることで最大限に魅力が引き出せるマシンではないかと感じています。
画面の狭さは辛いですが、一方で、簡単に取り出せる手軽さは魅力です。また、EMONSTERはUSB接続やBluetoothを利用して簡単にノートパソコンのモデムとして利用できる(「WMWifiRouterを利用する方法もあります)ので、モデムとしての使い勝手も良いです。ノートパソコン側にBluetoothがあればUSBポートやカードスロットを塞がずにインターネット接続が利用できるのも魅力です。
そして第2回で触れたように、イー・モバイルはエリアの問題さえクリアできれば、インターネットに繋げてとことん使い込みたい人には最適のキャリアです。
第1回の繰り返しに近くなりますが、モバイルでメールやスケジュールのチェックなど簡単に瞬時にやりたい作業はEMONSTER、長文になるメールの返信や文書作成など重めの作業はノートパソコン、という使い分けからスタートすることで、スマートフォンは気になるけど、使いこなせないかも……と不安な方も、EMONSTERを手に取りやすくなると思います。使い込むに従って、自分がやりたい作業の中でEMONSTERだけで十分にできる部分、逆に足りない部分が見えて来るでしょう。


(できるネット+編集部 小林)
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